春、この家の周りはゆるやかな時間が流れる…というよりも時空が歪んでどこか遠くの世界のよう。

鷺が舞い降りたり、雉が走り回ったり、雀が交尾してたり、それぞれが好きなことをしている。

それにつられてじぶんも好きなことしてる。

勾配天井を作る

要領は脱衣室の時と同じだが部屋の広さの分だけ材のスパンが飛ぶので強度に不安を感じながら作業を進めた。

断面図を描く 既存天井より高くし一部梁を表しにする
下地の組み方を想像する

前回と同様小屋裏面をフラットな下地組を作りたかったが、相欠き部分を勾配に沿って作る難易度が高くて断念する。

野縁や断熱材は勾配に合わせて台形型に切り出さないと隙間が空いてしまうことに気付きやり直しをした。時間がかかる。

何度も材を嵌めては誤差を調整(たまに切りすぎて材を無駄にしてしまう)を繰り返しなんとか形に出来た。

野縁:台形型に縦割りする
勾配端部:施工精度が悪く隙間が目立つ

細い材料でスパンを飛ばすとやはり材の捻れが気になる。

クランプでしっかり固定しながら65mmの細ビスで固定する。

最初は455ピッチで計画したが、下地組の強度が弱く感じたので303ピッチに直す。少し安心感が増したが天井裏のシート貼りと断熱材敷きはこの303mm×910mmの隙間に体を入れて作業しなければいけなく、細身の自分でも身動きが取りにくかった。

こういう場合は松材にチェンジする検討も必要なのだろうと学ぶ。

一層面の断熱材は梁天端ラインに合わせて敷き詰める
向かって左が303ピッチで右が455ピッチ

サバの骨に見えてきた。もしくはヒラメ。

歪みは少なくしたいが天井張ってからでないとわからない。

妻からこの下地を天井材で塞いじゃうの勿体ないから押縁の意匠でこの線を残そうと言われた。

それはいいことだ。