「去年の今頃に安全祈願祭したね」と話題があがる。

去年・・去年?

どう考えても去年。2024年。今が2025年の4月。

隣の神社の桜の咲く中で安全祈願祭をした。

心晴れ晴れしていた。

気が付くと工事を始めて1年経ってしまったのだ。

時空を超えて生きていたつもりはないが着実に時間は消費されているようだ。

たしか去年の春に工事を始めた頃は

「だいたい秋には引っ越そうと思う」と友人に話して記憶がある。

それがいつの間にか秋になり

「春先には引っ越したいですねぇ てへ」みたいな感じ。

現在は「今年(2025年)の秋に引っ越そう!」と思っている。これは絶対に!

去年の補助金を使う際、まだ転居してない場合は、

1年以内の住民票の移動をするという確約書があり、これを守れないと金を返さないといけなくなる。

全てが終わる。

秋には工事がどんなに中途半端な状態であろうと引っ越している。

友人に「なんでそんなに工事遅いの?」と聞かれた時には逆に

「そもそも日本の建設工事は工期圧縮の傾向が強すぎて、、云々」と

問題のすり替えを行う。これは良くない。

反省するためにここらで何故こんなに遅いのかをまとめることにする。

「あっこの人は、まじめに仕事をしているが、本人の能力的なところで仕方なく、やむを得なく遅いんだ~」と思わせたい。

ただ永遠と言い訳を述べるだけなので読みたい人だけ読んでもらえればいい。

大工は凄い

その言葉に尽きる。まずは道具が違う。体力も違う。

釘を打つだけでも、大工は釘打ち機で「バンバンっっ!!」

自分は玄翁で手打ちする方が好きなので

釘を持って、ピッチを確認して、「カンっ、、、カンカンっ おっと曲がってしまったぁ~(汗)」

釘抜きで直して

「カンっ、、、カンカンっ、カンカンカン(高音) 、、ふぅ」

文字量でもわかる通り遅すぎるのだ。ふぅとか言っていい汗かいちゃってる。

作業スピードもそうだが、根本として自分が焦ってないのも問題だろうな。

焦る=怪我するというイメージがあるので、

疲れたらまず休もうという思考が最優先事項であるので激しい作業があればそれと同じくらいに休む時間を使っている。

マキタの高い工具を買えばスピード差は上がるのしれない。

でもそれじゃあ作る面白味がないな~思ってる自分もいるので納得できない内はまだいい汗かいちゃっていいと思う。

解体に時間掛かったのかもしれない

今思えばそんな気がする。

解体なんて壊すだけという素人考えを持っていたのかもしれない。

業者に任せると2週間で終わる内容を2カ月かけてしもうた。

今でこそ解体→廃材を溜める→分別して処分場に運ぶ。という流れが上手く出来るようになったが、

当初は解体はどんな材料が再利用できるかわからないので解体業の人がやるとハンマーで一発のところをネジ1本ずつ外していた。ごみを現場に溜め過ぎて作業スペースが狭くなるという悪循環を繰り返していた。

どう考えてもこれが遅さの原因だ。

1年経ってやっと再利用できる材料がどういう材料か見えてきた。

(胴縁、野縁材は外部なら使える。根太材は材寸はあるが微妙。基本的に杉材が多いが松材は元々の強度もあるので再利用の候補に入っている)

因みに今も作業の区切りのタイミングで洋室を解体している。

だいたい100kgくらい廃材が溜まると軽トラに載せて処分場やスクラップ場に運搬する。

まだまだ解体はあるので効率よくいこう。

現場でうろうろしている

これもほんとよくない。

仕事でこんなことしてるやつがいたら1日目で即クビになるだろう。

だが一人でいるといつの間にかやってしまっている。

うろうろ1、うろうろ2の2パターンあって

うろうろ1は結構真っ当なうろうろ。作業をするとふと、俯瞰して作業内容を確認したくなる。

絵を描くと途中で壁において離れてみるのと同じで、台所を作りながら、廊下から見てみたり、一段下がる土間から見てみたりする。そこには微妙な発見もあるのでやめられない。

うろうろ2はただの段取りが悪いだけ。のこぎりをあっちに置いて、クランプをこっちで使ってて、メジャーはポケットに入れて、じゃあ切る作業をするとなった時に道具を探しにうろうろしている。効率化させればいいんだけども腰袋を用意し道具を全てまとめたりすればいいのかな。

最近は移動距離を減らすため窓から足場に飛び移れる動線を作ったのでうろうろ動線は減るだろう。

以上を踏まえて

不安が出てきたらその都度文章に書き散らし忘れて進める。

それが一番。

未完の家でも仕方ないのだ。