根切り

根切は建築の基礎を作るため、現在の地盤面から基礎下端まで土を掘りだすこと、さらに細かい分類で基礎の形状に合わせた掘方名で「坪堀」「布堀」がある。調べてみると農業用語でも収穫前の作業で、根を切って(土から抜いて)栄養を断つことを根切と言うらしい。おもしろい。

しかし実際作業をするとなるとおもしろいとか言えなくなるほどきつい。

幅50cm×深さ40cmの大きささから長さ方向に掘り進めていくのだが、土の種類によってもスコップの入り方が違う。

この土は粘土質で川石のような雑石が多く地面に突き刺さらず弾かれる。徐々に幅も狭くなってしまい修正もする。

半日作業すると体は限界突破し、精神のみで体を動かしている「あぁ・・うぅ・・うぉ」とかうめき声を出しながら作業していたと言われた。

ピラミッドや古墳や城を作るための奴隷を思い出す。

コンクリート運び

コンクリートを運ぶ一輪車(通称ねこ)を使いコンクリートミキサー車から受け取り型枠に流し込む。

気を抜くとねこをひっくり返し大惨事となるため、慎重かつ丁寧に往復するが、疲れが溜まると集中力も切れる。通路は石がころがっていると早く運べなくなるので綺麗にしておかないといけない。