最初に言っておくが、この小屋は私のストレス発散的なもので、いつ竣工するのかも決めていない。

ただ間違っちゃ困るのだが、日曜大工で優雅な休日を送りたいわけじゃなく、

自分の思うままに建築を作りたいだけ。

ほんとにそれだけ。

この小屋は山形市の岩波にある。

古い家が残る地域で道路も狭くて車だと運転しずらいが。

歩くと気持ちがいい。

その用途を満たしていない。これからの時間の流れに軽やかに乗る建築妻の祖母が主屋に一人暮らしをしていた。働き者のおばあちゃんでそれまでは。畑には季節の野菜を植えて生活をしていた。現在は高齢者施設に入りすることが空き家の状態が続いている。

縦横5640mmの平面。高さボリュームは大きく道を圧迫しているようだが外をいじることは無理だろう。

床のモルタル塗りは波打っていて土埃が溜まっている。設備は2口コンセントと蛍光管のみ

外壁は角波鋼板でクリームの塗装色でもやっとした雰囲気がある。

自分の中で室内に入った時何かいいと感じた。

何がそうさせてのかはまだよくわからない。ただ大きな2本の梁がありその梁に杉の皮が付いていた。

建物の北側には畑が広がり、その延長線上に山と連なっていて時折雉や猿が餌を目当てにおりてくる。

梁は北西の山と南東の小さなどいう路をつなぐように佇んでいた。

日曜日の10時過ぎに近所の中学生部活動でランニングの掛け声や近所の近所には石行寺があり道幅に対して人の往来は多くバスも通る。

川の流音が窓から侵入し、部屋に響く。