無駄な3ヶ月

自分は建築の仕事をしてきたが、家も決めるといっても何を優先すればいいのかわからない。

それにどこに住めばいいのかもわからない。正直どこにでも住めそうな気さえした。

とにかく思いつくままに山形、福島、岩手、長野、新潟、北海道、の空き家バンク(自治体の空き家紹介サイト)を眺めていた。

「ここは高い。」

「安いがボットン便所だ。」

「こりゃ、広い。」

「・・・。」

寝る前の1時間はこんな具合に暗闇でケータイを眺める日々が続いた。

ある意味病的だったと思う。

11月〜1月までその作業は繰り返していたが、ある結論が浮かんできた。

「空き家バンク全然更新されないじゃん。」

今更かよって感じだ。

空き家は年々増え続けるし、母数が増えればいい物件も増えていく物だとたかをくくっていたがそんなことはなかった。

これは想像なんだけど、空き家は多少なりとも出ては来るが、自分のような一般消費者のところにくるまでにはいくつものフィルターがあってその中で廻されてしまうので、

結局自分のところには残ってこないんだと感じた。