9/15におこなわれた二級建築士製図試験の問題文が見れたので解いてみる。

…..ふ~む

建物は元々発表されていた「ゲストハウス」の用途だったので、インバウンドの影響で外国人を意識した建物を想像していたが

出題の設計主文では「防災拠点施設で一部泊まれますよ」というイメージの建物で思っていたのと少し違う。

構造は三年に一度のRC造指定だけれども、二級建築士の設計規模と社会で求められてるものとずれがある。だって世の中は木造推しだし、木造三階建ても増えてる背景からあえて二級の試験でRC造をやる意味は薄れている。

毎年受験生が面食らうようなサプライズ出題があったのだけど今年はなかったようだ。あまり楽しい問題でもないなぁ

ただ、アプローチが利用者・自転車・搬入車両・緊急車両・通用口と数が多いのでそこがネックになる。

2階の客室はやはり片廊下で納まりそうだ。

公園との一体利用は動線を混乱させない程度でまとめられるといいのかも。

平面図も二面だし、立面図や断面図も大した制約や作図量もないので早い人だとすぐ出来る内容かな。

断面詳細図はバルコニー部分なので初年度の人はどうなんだろう。

計画の要点はちょっと言い廻しが気になるが、基本はいつもと変わらない。

難易度はやや優しめなので最後まで描き切った図面も多いだろうし、細かい減点勝負になりそう。

勝手にエスキスしてみる

間崩れとかして気持ち悪いけどせいぜいこんなもんだな。

前面道路に対して建物の間口を広く計画しそれぞれアプローチを決める→二階はその広い間口を活かし東側に全ての客室を並べて片廊下式の計画しやすいパターンに持っていく。

二階の客室は奇数室あるが、談話室を含めれば計画しやすくなる。一人部屋は7.5㎡以上の指定なのでインナーバルコニーを使い廊下の通りを合わせる。

一階は、全体的にぎゅうぎゅうで少しプランニングしずらかった。屋外広場を公園と一体利用する時に通用口のアプローチをまたがないといけないのは、個人的上手く出来なかったところ…

法規について

法規は設計の高さ(最高高さ10m以下、軒高9m以下)と延焼の恐れのある部分の防火設備くらい

階高を3mに抑えていればまず問題ない。

延焼の恐れのある部分は、南側が防火上有効な公園・東側は幅員10mの道路なので北側・西側のみ発生する。

構造について

構造はそれぞれの資格学校で教わる柱スパン内(自分は長辺を6m・5m・6m、短辺を4m・5m)で計画すればいい。

吹抜けもないしバルコニーの跳出し寸法が過大でなければ構造上成りたつ。

非常用電源室が搬出入を考慮しなくてはいけないので、搬出しやすい位置に計画出来てたり、通用口も邪魔にならない位置にできているのもポイントだろうな。あとは客室を南面に向けて計画した人はエスキスの難易度があがってるだろう。

なんにせよ合格発表までどこが減点のポイントになるのかは出題者のみぞ知るので全ては断定出来ないという不思議試験。

皆が緊張しないでいつも通りに解いていることをただ願う。